チンチラはげっ歯目(うさぎなど)の動物で、南アメリカ原産です。アンデス山脈の標高5000mの山岳地帯に住んでいます。毛皮目的の乱獲で絶滅の危機にひんした為、野生種はワシントン条約によって保護されています。輸入されてくるのはペット用に繁殖したものです。チンチラは完全な夜行性です。
チンチラは登ったり飛び跳ねたりするのがだいすきなので大きめのケージがいいでしょう。フェレット用の高さのあるケージ(幅70cm×奥行40cm×高さ70cm以上)が最適です。
えさ入れ(直径13cm×高さ5cm位)はかじっても壊れないように陶器製のものを用意しましょう。水飲みはウォーターボトルを用意します。容量は300ccくらいの物が適当です。
被毛の手入れには小動物用中毛ブラシを、爪きりには猫用のカーブ爪つめ切りを用意しましょう。
チンチラは砂浴びが大好きです。専用の浴び砂を大きめの広口瓶や木箱に入れて砂浴びさせます。チンチラにとって砂浴びは絶対不可欠なものです。必ず用意しましょう。
砂浴び場は1日30分程度時間を決めてケージに入れるようにしましょう。
巣箱はウサギ用の巣箱を入れて安心して睡眠が出来る様にしてあげましょう(巣箱は床ではなく、かごの中に板で台を作りその上に設置すると良いでしょう)。
トイレのしつけはほとんど不可能ですが、まれに特定の場所で用を足すチンチラもいます。
その場合はウサギ用のトイレを設置するといいでしょう。
ケージの床にはパインチップや牧草を3~4cm敷いてあげるといいでしょう。
チンチラは完全な草食動物です。チンチラ専用フードとチモシー(イネ科の牧草)を与えます。えさは1日も1回夜にあげて干し草はいつでも食べられるように多めにあたえます。
アルファルファの干し草を少量与えます。とても喜んで食べますが、与え過ぎると鼓腸症になるので注意してください。与えていれば野菜は必要ありません。かえって下痢等の原因になることもあります。果物はりんごや干しぶどうなどをほんの少し与えます。ヒマワリの種やナッツ類は脂肪分が多いので与えすぎないようにしてください。
下痢・風邪・皮膚病・腫瘍・鼓腸症など
人と動物の共通感染症として腎症候性出血熱・レプトスピラ症・真菌症・エルニシア症・野兎病・ペストなどがあります。予防方法としてはケージや他の飼育用具をこまめに掃除しましょう。また、定期的にケージや飼育用具の水洗いと日光消毒を行いましょう。チンチラとの過度の接触は避け、遊んだあとは手洗いを必ず行いましょう。