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ペット大図鑑

オウム・大型インコ

平均寿命
40~60年くらい

特徴

一般的には白色で、冠羽があるものをオウム(Cookatoo)と呼び、そうでないものを大型インコ(Parrot)や(Macaw)などと呼ばれています。
常に知能が高いうえに長寿でコンゴウインコなどは100年近く生きた個体もいます。性格は甘えん坊でイタズラ好きな種類が多く、まるで人間の子供と接しているみたいです。幼鳥から飼育すればとても良く馴れ、おしゃべりも覚えるようになり、寿命も長いので、生涯をかけて付き合っていくことのできる良いパートナーになるでしょう。ただ、朝と夕に大きな声で鳴くことがある種類もいるので注意が必要です。

飼育用具

  • 鳥かご

    クチバシの力が強いので、大型インコ・オウム専用ケージのパイプが太いもので、大きさはできるだけ大きめのものを用意しましょう。(幅46cm×奥行46cm×高さ68cm以上)

  • ペットキャリー

    入荷するサイズはまだ完全な親鳥ではなく幼鳥なため、いきなり鳥かごで24時間生活すると、止まり木に慣れていないため疲れてしまったり、風が抜けるため風邪を引いてしまう恐れがあるので、小型犬用のペットキャリーを用意して中にペットシーツを敷き、その中で生活させると良いでしょう。糞等で汚れたらこまめに掃除をしてください。

  • ペットヒーター

    まだ幼鳥のうちは寒さに非常に弱いので、キャリーの中が30℃くらいになるようにヒーターなどを用意して温度が下がらないようにしましょう。特にクーラーなどで室温が下がるときは注意が必要です。

  • えさ入れ、水入れ
  • エンド入れ(果実用)
  • 止まり木

食事

  • オウム・大型インコ用フード(穀類)

    ヒマワリの種や麻の実、オート麦などの麦類やコーンなどが配合されているフードです。

  • パウダー状の形状で、40℃位のお湯で溶解して(コーンポタージュ位の固さ)スプーンで与えます。
    1日3回程度で、そ嚢(のどの下にあるエサを溜めておくところ)の中が無くなってから与えましょう。
    ※オウム・大型インコはヒナのうちは非常に甘えん坊で、ヒナ餌から親の餌に切り替わるのが遅い個体が多いため、パウダーフードを欲しがります。慌てて急に切り替えるのではなく、回数を減らしながら徐々に切り替えていって下さい。
  • オウム・大型インコ用ペレット

    色々なメーカーからオウム・大型インコ専用の総合栄養食(ペレット)が発売されています。穀物だけれは補うことのできない栄養素なども含まれていますので、穀物食と併用しながら与えていってください。

  • 果実類

    非常に好んで食べます。人間が皮をむいて食べるもの(リンゴ・バナナ・カキなど)は水で良く洗い、皮をむいて食べやすい大きさにカットして、できれば毎日与えましょう。

  • 塩土

    ミネラル・ナトリウムを補給するのに必要です。特にシード(穀物)食の個体には不足しがちなので与えましょう。糞などで汚れてしまったら、新しいものと交換して下さい。

飼育のポイント

  • 毎日残りの殻を取り除き、新しいえさを加え、水を換えてあげましょう。
  • 便の量が多いので、鳥かごのそうじは毎日行い、いつも清潔な環境で飼いましょう。
  • 月に1度、鳥かごを熱湯消毒してダニや寄生虫の発生を防止しましょう。
  • ビタミンDを形成させる為に1日15分以上の直射日光を避けた場所で日光浴をさせましょう。
  • 日が暮れたら静かな場所で休養させましょう。

上手な巣引きの知識

オス、メスの見分け方
オスもメスも同色(オオハナインコは例外)なため、外見での判別は非常に困難ですが、オスの目の虹彩の色は黒色でメスの目の虹彩は赤褐色です。
※幼鳥のうちは見分けるのが非常に困難です。
巣引き
オス・メスの判別が難しいうえに、屋内での鳥かごの飼育では非常に困難です。

病気の種類

毛引症・PBFD・風邪・脚弱・カイセン症・そ嚢炎・カンジタ症・サーコウイルス感染症・オウム病・肝臓障害

共通感染症と予防方法

人獣共通感染症としてオウム病・鳥インフルエンザ・ウエストナイル熱などがあります。予防方法としてはとりかごや飼育用具をこまめに掃除しましょう。定期的にとりかごや飼育用具の水洗いと日光消毒を行いましょう。口移しで餌を与えたり、餌を与えるスプーンなどの共用はやめましょう。また鳥と遊んだあとは、手洗いを必ず行いましょう。