代々、英国王室で飼われていたイヌで、エリザベス女王もかわいがっていたことで有名だ。
ウェルシュ・コーギーには2種類あり、尾のあるウェルシュ・コーギー・カーディガンと、尾のないウェルシュ・コーギー・ペンブロークに分かれる。
近年、この2種類をひとつの犬種にまとめようとする動きがあったが、W・ロイドトーマスによって、これらはまったく別の犬種であったことが裏付けられている。
ペンブロークの起源は、1107年にさかのぼる。イギリス国王ヘンリー1世の招きで、チャンネル諸島からウェールズ地方に移り住むことになった、フラマン人の機織職人によって連れてこられたとされている。
フラマン人は機織りが仕事だったが、農耕にも優れ、故郷そのままにこの地に家庭を設け、農場を築いていった。その農場で、牛追いなどの仕事を任されていたのが、このイヌだった。
牧羊・家畜犬という扱いだったため、純血種として公認されたのはかなり遅く、イギリスではやっと1934年になってから。それ以降、英国王室で飼われていることなどが知れ渡り、徐々に知名度も高まって、近年では日本でも増加傾向にある。
短脚長胴。四肢が短いため体高が低くがっちりとした体格だ。胸は厚く広く、背は平ら。頭部は平らで広い。耳は大きく立ち耳。目は丸く、大きさは中くらい。尾は短いのが望ましく、そうでない場合は断尾することもある。被毛は中くらいの長さで密生している。
従順で賢い。愛情深く優しいイヌなので、子供の相手にも向いている。また、見知らぬ人に対しては警戒心があり、番犬にも向いている。
子犬のころは胃の負担にならないように与えるのが基本。ブリーダーやペットショップで与えていたドックフードとミルクの量を確認し、同じものを同じ時間で与えるようにする。成犬になったら、ドライフードをメインに1日1回。目安としては約180g。
散歩後にピンブラシ、コーム、スリッカーなどでとかし、最後に蒸しタオルで拭いてあげるとよい。シャンプーは1~2ヶ月に一度で十分。
生後6ヶ月までは自由運動。成犬になったら朝、夕の1日2回の散歩が必要。