ディズニー映画「わんわん物語」をきっかけに、日本でも徐々に人気を集めつつあるアメリカン・コッカー・スパニエル。この犬の歴史をふりかえる場合、まず同一の祖先をもつイングリッシュ・コッカー・スパニエルの歴史をたどる必要がある。
名前からもなんとなくわかるとおり、祖先はスペイン産のスパニエル。17世紀以前はスパニエル種は体の大小、胴の長短、走行速度の差に関わらず、すべて一括して「スパニエル」と呼ばれていた。やがて、ハンターたちがこれらのスパニエルたちを連れて狩りをしているうちに、大型犬は獲物の追い出しを得意とし、小型犬はヤマシギを専門に狙うなどの特徴を無視できなくなってきた。そして自然にスプリンガー・スパニエル、コッカー・スパニエル、ウッドコック・スパニエルといった名前に呼び分けられていった。
1882年、イギリス・ケンネル・クラブはこれらのスパニエル種を別個の犬種として認めることにした。このとき、コッカー・スパニエルと呼ばれていた犬たちが、正式にイングリッシュ・コッカー・スパニエルとなった
そしてその後、1880年代にアメリカに紹介され、まもなくアメリカのハンターたちの希望によって新たな犬種として改良されたのが、アメリカン・コッカー・スパニエルである。1930年にはこの2種はまったく別の犬種として固定され、1946年にアメリカン・ケンネル・クラブによって正式に認定された。
後に、その毛並みからショードッグとしても注目を集め、アメリカでは常に人気犬の上位に名前が出てくる犬種となった。
頭部以外を包み込むウェーブのかかった長い被毛が特徴。小柄ながら体格は全体的に引き締まっている。垂れた耳の付け根位置も、ほかの犬に比べて低め。
活発で順応性があり、銃猟犬としても家庭犬としても適している。また飼い主に対しても忠実で仕事熱心。
生後8カ月ごろまでがよく成長する時期なので、特に食事に気を使いたい。生後3カ月の子犬時は時間をm時間を決め、規則正しく3回に分けて与え、以後は2回。量は体型に合わせ、太りすぎない程度に。成犬時は1回から2回、ドライフードと缶詰をバランスよく与える。ガツガツ食べ、太りやすいので、与えすぎに注意。
美しい被毛を維持するためには、毎日のブラッシングは欠かせない。
もともと鳥猟犬であり、運動は必要不可欠。毎日15~30分の散歩を。