英名をラブ・バードと言い、仲の良いつがいだといつも寄り添いあって仲むつまじい姿が印象的な鳥です。陽気で丈夫ですが、やや臆病で神経質な面もあります。また色変わりの毛色が多く作出されていてカラーバリエーションも豊富です。ボタンインコの主な色の種類は、ルリコボシ、山吹ボタン、ブルーボタン等があります。
セキセイインコは6ヶ月位で成熟しますが、巣引きは9ヶ月を過ぎた頃からにしましょう。また真夏の2ヶ月間は避けて巣引きをしましょう。年に一回が基本です。
オス、メスの見分け方
オス、メスの判別は大変難しく熟練が必要ですが、大体次のようなことで見分けます。メスはオスに比べてやや大柄なものが多く、肛門部の骨盤の間が広いものがメス、狭いものがオスです。
巣引き
オスとメスを新しいかごに入れて、かごを直接日光の当たらない、静かな一定の場所に置いて下さい。(巣引き中のかごの移動は避けてください)馴れた頃から巣引きに入りましょう。また夏と冬は避けましょう。基本的に毎年繁殖可能ですので譲り渡す方を事前に見つけておくなどして計画的に巣引きを行うことを勧めます。
巣作り
ボタンインコのペアを入れて10日もすれば、新しいかごにも馴れてきます。この頃から麻の実の分量を多くするか、卵黄粉を与え、発情を促します。同時にかごの中にボタンインコ用巣箱を設置します。セキセイインコ用巣箱では小さいので不向きです。巣箱を入れるとケンカを始めるつがいもいますので、その場合は取り除いて様子をみてください。木製の巣をかじって卵を動かないように自分で巣作りをするので巣草は必要ありません。
産卵
しばらくするとメスが巣にこもるようになります。この頃からメスは毎日1個ずつ産卵を始め、5個~6個の卵を産みます。3個~4個産んだ頃から抱卵を始めますので、抱卵が始まったら麻の実、卵黄粉を与えるのを中止します。ボタンインコは無精卵が多いといわれます。これは、落ち着いて交尾できないためにおきるので、繁殖を計画した段階から極力静かな環境を維持してあげることが大切です。
抱卵
抱卵期間は20日~22日ほどですが、昼間はオスとメスが交替で、夜間はオスとメスが一緒に行います。
育雛
ヒナがかえったら養育用飼料としてゆで卵やカステラ、牛乳に浸したパンを与えてください。また、同時に麻の実、卵黄粉、青菜を与えるようにしましょう。特に青菜類は普段あまり食べませんがこの時期は大いに食し、親が上手にえさを与えます。巣立ちをして1ヶ月ほど親鳥と一緒のかごで飼い、自分でえさを食べるようになったら、別のかごに移してあげましょう。産まれて3ヶ月~5ヶ月後に親の羽に変わります。手乗りにする場合は生後20日頃に鳥かごから出し、親に変わりヒナに餌を与えます。
肥満・卵塞・風邪・脚弱・カイセン症・そ嚢炎・カンジタ症・サーコウイルス感染症
人獣共通感染症としてオウム病・鳥インフルエンザ・ウエストナイル熱などがあります。予防方法としてはとりかごや飼育用具をこまめに掃除しましょう。定期的にとりかごや飼育用具の水洗いと日光消毒を行いましょう。口移しで餌を与えたり、餌を与えるスプーンなどの共用はやめましょう。また鳥と遊んだあとは、手洗いを必ず行いましょう。