1920年代、スウェーデンの遺伝学者が、ペルシャの体型にシャムのポイントが入るかどうかという、学術的興味から異種交配したことが発生のきっかけ。その後、30年代から50年代にかけて、イギリスとアメリカのブリーダーによって、ほぼ同時期に別々に交配が繰り返され、固定されていった長毛種。
そのため、アメリカではヒマラヤンと呼ぶのが一般的だが、ヨーロッパではカラー・ポインテッド・ロングヘアと呼ばれることもある。
固定品種として認められ、チャンピオンシップの資格を取ったのは、イギリスでは55年、アメリカでは57年になってからだ。意外に歴史の新しいネコなのである。
体型や性格はペルシャそのままで、違いはポイントがある点と目の色がブルーであることだけ。とくに、深いはつらつとした青い目が特徴で、まれに先祖返りを起こして違う目の色が生まれてしまうと「ヒマラヤン」とは呼んでもらえないこともある。
性格はおとなしく、おっとりとしている。鳴き声も優しく、発情期でもほとんど鳴かないため、飼い主が気づかないこともあるほど。