最も小さな犬種として有名なチワワだが、その歴史は意外と古く、さまざまな説がささやかれている。そしてそのひとつにメキシコ説がある。これは9世紀ごろメキシコのトルテック族が飼っていたテチチというイヌが祖先ではないかと考えられている説でこれが発展したのがチワワではないかと考えられている。またほかにも、フィリピン出身説やマルタ島出身説などでもチワワに似た小型犬が登場する。
しかし実際のところは、19世紀末にアメリカ中南部に住んでいる人たちが、チャイニーズ・クレステッド・ドッグやポテンゴ・ポルトゥゲス・ペケノなどを使って作出したもので、チワワという名前は異国情緒を強調するためにメキシコのチワワ市からとられている。
1904年に愛犬団体に登録され、イヌとは思えないほどの小ささから一躍有名になり、日本でも1970年頃から人気犬種に仲間として加わった。
体重の理想は1~1.8㎏ぐらいで、ボディは小さいものの非常に引き締まっている。体の割には大きい立ち耳を持っており、リンゴのような丸い頭部も特徴。被毛にはロングとショートの2種類があり、毛色の種類も多い。
機敏で賢く、動きもすばやい。体が小さくてもほかのイヌを見ても、怖じ気づくことはなく堂々としている。ただし飼い主に対しては、非常に甘えん坊で、好奇心も旺盛。
体が小さいので、食べる量も少ない。子犬のときはドライフード45gが目安で、軽くお湯をかけ、外側をやわらかくして与えるとよい。成犬になったらドライフードは35gを目安とし、カロリーの高いものは控える。
ロングの場合は、できれば毎日ブラッシングしてあげたい。皮膚を丈夫にするために、多少刺激してあげるといい。シャンプーは2~3週間に1回が目安。毛玉ができやすいので注意。
基本的に活動的なイヌなので、室内の自由運動だけでも十分。ただし日光にも当てた方がいいので、散歩は20~30分位が適当。暑すぎるのも、寒すぎるのも得意ではないのでその辺を考慮する。