特徴
ゲッ歯目 ヤマネ科 アフリカヤマネ属に属し、日本でペットとして飼われているヤマネの中では、最もポピュラーな種類です。夜行性で、暗い森の中では昼間でも活動することがあります。隠れ家の巣は、枝の間に作った球形の巣、石垣や崖の裂け目の中、かやぶき屋根の中、がらくた箱の中、人家の布張りの家具で見つかっています。食べ物は、穀類、種子、木の実、果物、昆虫、小さな動物です。発生は様々なさえずり音や甲高い声があります。日本にも「ニホンヤマネ」という種類が生息していますが、天然記念物とされているため、飼育をすることはできません。現在はこのアフリカヤマネをはじめ、数種類のヤマネが輸入されており、こちらがペットとして飼育されています。ペットとしての飼育は古くから行われていますが、飼育者自体はそれほど多くはありません。飼育は難しくなく、ペアで飼育すると簡単に繁殖する場合が多いです。
飼育用具
- ケージケージや水槽等のセットはハムスターに準じますが、ケージ飼いの場合は、ケージの網の間から逃げ出してしまうこともあるので、注意が必要です。そのため、水槽やプラスチックケースをつかうようにするという方法もあります。このとき、隙間のないようにしっかりと蓋をしておかないと、脱走されてしまう。一度逃げられると非常にすばしっこい動物なので、十分に気をつけましょう。トイレは、しつけが難しいので不要です。
- 水飲み水は、給水ボトルからも飲みますが、口先玉付きのものは飲めているか注意が必要です。
食事
- 主食ハムスター用ペレットでもいいですが、ハムスターより動物性食品の割合を多めにします。自然では、昆虫などの動物性たんぱく質を多く摂取していますので、「ミルワーム」などの昆虫やドッグフードなどを別に与えるといいでしょう。
飼育のポイント
- 飼育環境としては、夜行性で非常に臆病な動物なので、大きな物音がすることのない静かな環境を考えることが大切です。
- アフリカヤマネは群居性で、なれた個体同士ではけんかもないので一つのケージや水槽等での複数飼いは可能ですが、オス・メス混合だとすぐに繁殖してしまいますのでよく考慮する必要があります。元々人間にはなつきにくい面がありますが、ふれあいを図るためには1頭飼いが適当です。臆病なので、驚かさないよう注意しながら食べ物を使って根気良く馴らすことがコツです。
- 毎日、巣の中に貯めこんだ生ものや腐りそうなものは取り除き、汚れた巣材や床材も新しいものに取り替えます。週に1回は床材と巣材は全部新しくしましょう。少なくとも月に1回以上は飼育機材全部を洗剤で洗うか熱湯消毒をし、天日干しして清潔な環境を保ちましょう。
- 水槽のフタを開けた途端にジャンプして跳び出す場合がありますので、開けるときは注意しましょう。
共通感染症と予防方法
人と動物の共通感染症として腎症候性出血熱・レプトスピラ症・真菌症・エルニシア症・野兎病・ペストなどがあります。予防方法としてはケージや他の飼育用具をこまめに掃除しましょう。また、定期的にケージや飼育用具の水洗いと日光消毒を行いましょう。アフリカヤマネとの過度の接触は避け、遊んだあとは手洗いを必ず行いましょう。